2019年11月5日

最安値を求めてスーパーと薬局をはしごする嫁の行動が気に食わない話

わたしの家族構成はこんなかんじ。わたし、よめ、むすめ(3歳)、むすこ(生まれたて)。わが家の毎日を音で表現するとこうだ。

「ガシャーン、オギャー、ガンガン、ドンドン、もぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

つまり戦争。毎日が戦争。

そんなわたしは、以前から気に食わなかったよめの行動がある。それは「安いスーパーと薬局のはしご」だ。

嫁は1円でも、やすい商品を求めていろいろなスーパーと薬局を行ったり来たりする。しかしくるまの免許をもっていないため、運転するのはわたし。

そして実行日はわたしが休みの日だ。くそったれ

大した稼ぎがあるわけでもないのに偉そうには言えないが、「たかが数十円どうでもええやん」とわたしは正直めんどくさかった。

わたしはムダな時間がとてつもなく嫌いなので、「大きいショッピングモールで、まとめて済ませれば効率いいのに。」と、いつも文句をいう。

子供が2人いると車の乗り降りだけで一苦労だ。極力減らしたい。

でも、よめは「安いスーパーと薬局のはしご」を辞める気はサラサラないようだ。「1円なめんな」といわんばかりに。

半ば諦めていたら我が家にこんなものを発見した。

『我が家の365日貯金』

よめは「毎日1円貯めるだけで365円貯金できるねんで!」と、嬉しそうに言う。

わたしは心の中で「一年かけて365円貯めてどないすんねん。意味ないやん」と思う。

2人の中で1円の価値観の違いが生まれている。1円の重みが全然違う。

ここであることに気がついた。

わたしはレストランチェーンで店長をしているとき、

「マヨネーズの容器に残ったマヨネーズは口を切ってこそぎ取って使え!」

「ドレッシングは出なくなっても注ぎ口を下にコップに入れておけばまだ2回は使える!」

などと、かなりの節制をしていた。

水の出しっぱなしや、電気の付けっぱなし。

全てにおいて、口うるさく言っていた。

しかし、アルバイトスタッフは「うっせーな。こんな少量たかが数円だろ?対して変わらねーんだよ」と言わんばかりの顔をしている。

そしてわたしは「その少量の積み重ねがとんでもない結果を生むんだ!」と言わんばかりの顔で指導していた。

「ん?お、ちょ、待てよ?」

なぜ店長をしているときのわたしは、細かく節制をおこなっていたのに、今家では「数十円くらいどうでもいいだろ」と、学生アルバイトスタッフみたいなことを言ってるんだ?

店と家の違いか?

いや、私は店長をしているときから、家では節制をめんどくさがっていた。

そこで気づいた。

人は「自分が先頭に立ってやってるんだ!」という意識がなければ、今までできていたこともできなくなるということ。立場で意識がこんなにも変わるんだと実感した。

でも不思議だ。

お店ではバリバリやってるのに、家では一切やらない。やらないのはまだいいが節制の必要性さえもめんどくさがってしまう。

これは、我が家の家計を全て嫁が行っており、わたしは一切ノータッチだからだろう。いわば「知ったこっちゃない状態」なのだ。銀行口座を覗いたことも、給与が振り込まれているのを見たこともない。毎月、お小遣いが入った封筒を渡される。それだけだ。なんなら家のローンをいくら返済しているのかもわからない。毎月どれだけ貯金しているのかもまかせっきり。そんな具合だ。

でも、この状況って、お店で言う「店長」と「アルバイトスタッフ」とよく似ている。

私は店では店長。家ではアルバイトスタッフだ。

そこでアルバイトスタッフの気持ちを理解することができたので、みなさんに共有しておく。

『やり方をどれだけしっかり教えられても、「やろう!」っていう気持ちにならなければできない。できても継続できない』ということ。

店長をしていた私は節制の「やり方」は知っている。だが、家では「やろう!」という気持ちになっていないからできない。

大事なのは結局動機付けなんだな。と実感した。

おしまい。

てんちょー

てんちょー

1994年生まれ関西在住。好きなこと「新しいこと」悪く言えば飽き性。
苦手なことは「誰でもできる作業のルーティン」つまり飽き性。高校卒業後PISOLA(イタリアンレストラン)に就職し2年後には店長に。
3年間店長を務める傍ら、副業で個人ブログを開設。そのスキルを活かし現在はWeb社内報“PISOLAパートナーサイトと当サイト”TENJOY”を立ち上げ編集長を勤める。
@tenchoglam