2019年10月15日

【上司必見】社員の成長が止まる原因は「上司の成長が止まった時」

こんにちは。編集長の”てんちょー”です。

「社員の成長に伸び悩んでいる」
「目標や、やりがいを持たせてあげられない」

このように悩んでいる上司や組織のリーダーの方は多いのではないでしょうか。

私も、飲食店で3名の社員と50名のアルバイトスタッフを抱える店長をしていたので気持ちがよくわかります。

そこで今日は、上司の永遠の悩みである「社員の成長」をテーマに記事を書いていきたいと思います。

社員の成長に伸び悩む原因を細分化してみる

まず、「社員の成長に伸び悩んでいる」具体的な原因を知らないことには改善することができません。

問題解決をするときは、「現実を把握し、理想とのギャップを埋める」ことで、思い描く理想の状態に近づくことができます。

しかし「そもそも社員の成長って何なのか?」ということを理解していないと解決することはできません。まずは、そこから掘り下げていきましょう。

社員の成長とはスキル×マインド

社員の成長とは大きく2つに分かれます。それは「スキル」と「マインド」です。

[スキル]
スキルとは物事を行うための能力です。
そして、ビジネススキルは3つに分類できると、経営学者ロバート・カッツが定義づけています。

①テクニカルスキル(業務遂行能力)
②ヒューマンスキル(対人関係能力)
③コンセプチュアルスキル(概念化能力)

・「テクニカルスキル」とは具体的な業務スキルです。「パスタが作れる」や「パワーポイントでプレゼン資料が作れる」などなど。

・「ヒューマンスキル」はコミュニケーション能力に特化したスキルです。社員の人間関係良好にする能力や、社外の方との関係性を良好にする能力です。

・「コンセプチュアルスキル」は、ビジネスシーンにおける現状とこれからの大局観を持って冷静に分析し、他社に伝えることができる能力です。

[マインド]
心や精神です。

ちなみに私の会社では、「感謝の心」「誠実な心」「理念に共感できる心」「会社への帰属意識」の4つを合わせてマインドと定義づけています。

マインドの成長は社員にとってとても重要です。

なぜ社員の成長にマインドが必要不可欠なのか?

マインドは社員の成長に必要不可欠。

私はむしろ、スキルよりも大切だと考えています。

マインドをどのように定義づけているかは会社によってまちまちですが、わかりやすく説明すると、アニメのヒーローと悪役です。

身に付けた技(スキル)を、何のために(マインド)活かすのかで結果が大きく変わります。

例えばドラゴンボール。

[孫悟空]ヒーロー
スキル:カメハメ波
マインド:地球を守る

[フリーザ]悪役
スキル:デスボール
マインド:地球を破壊する

スキルだけを磨いても、マインドが伴っていなければ、チームや会社を崩壊させる恐れもあるということですね。

部下に原因がある場合は?

さて、社員の成長は「スキル」と「マインド」の2つに分かれると説明しましたが、伸び悩む原因は大きく分けて2つです。

①部下に原因がある場合
②上司に原因がある場合

まずは、部下に原因がある場合からご紹介します。

1、そもそも成長する気がない

向上心もなく、「ただお金を稼げればいい。」「現状維持でいい」「気楽に楽しくやれたらいい」と、考えている部下もいます。

このような部下に対しても上司は、「お金以外の働くやりがい」を持たせてあげたいものです。しかし、積極的にアプローチしても部下の中で変わるきっかけがなければ難しいのも現実。

ですが、上司としては部下のせいにはしたくありませんよね。
ネバーギブアップです。

このような部下は目標を持っていないことが原因で、仕事に対するモチベーションを失っているかもしれません。

その場合は、以下の記事を参考にしてください。↓↓
「モチベーションが上がらない」原因は目標を見失ってるから?

2、努力しているが不器用

一生懸命努力しているのですが、いかんせん不器用で何をやってもうまくいかない部下もいます。このタイプの部下には、階段を一段づつ登るような目標設定を心がけてください。

赤ちゃんで言うならば、「寝返り→ハイハイ→つかまり立ち→歩く→走る」という具合です。

不器用だけど一生懸命努力ができる部下を成長させるポイントは、小さな成功体験を積み自信を持たせることです。

3、努力の方向性が間違っている

一生懸命頑張っているが、努力の方向性が間違っているタイプの部下は、会社や上司が求めていることを理解できていない場合があります。そういった部下は大きく2種類に分類されます。

①完璧主義タイプ
時間をかけなくてもいい作業に人一倍こだわってしまうケースなど・・・。

②芸術家タイプ
なりふり構わず、我が道を行こうとするタイプの部下もいますね・・・。

参考までに下記記事をご覧ください。↓↓
「完璧主義な部下にやってはいけない3つのタブーな言動」とは?

上司に原因がある場合は?

部下の成長が止まってしまう原因は、上司にもあります。

というか原因のほとんどが上司でしょう。

上司の方は「いやいや、言ってるのにやらないんだよ」「いい歳なんだら自分で考えてやってくれよ」と言いたくなるかもしれませんが・・・。

シャラップ!!!

では、上司に原因がある場合を見ていきましょう。

1、そもそも教える気がない

論外。

2、教えているが教え方が下手くそ

一生懸命教えても、教え方が下手くそで部下に伝わっていない上司もいますね。

このような上司に限って「俺はしっかりと指導ができてるぜ」と思い込んでいます。

だから、部下の成長が止まっていることに対して「俺は言ってるのに」「しっかり指導しているのにやる気がないから困る」「もう言っても無駄だ」と、部下の責任にしてしまいます。

結論、自分のことを客観視できずに自分も、部下も成長が止まってしまいます。

そんな方は、こちらの記事を参考にしてください。↓↓

店長が絶対に見るべきコミュニケーション能力の神髄【完全版】

3、教えていることが間違っている

教えることが間違っているタイプの上司は大きく二つに分かれます。

①適当タイプ
規則やマニュアルなど、すべてにおいて「ノリ」で把握し「ノリ」で指導するタイプです。あと全てにおいて具体性がないのも特徴です。


「いい感じでやっといて〜」
「もうちょっとしっかり頼むわ」

②ロジカルに考えられないタイプ
一生懸命やってはいるが、「誰に、何を、いつ、どのように」教えればいいのか、問題を解決すればいいのか、ロジカルに考えられないタイプの上司。本来教えるべきことを教えられなかったり、問題解決に時間がかかる特徴があります。

そのような方は、こちらの記事を参考にしてください。
【店長必見】組織の問題改善に必要なロジカルシンキングと5つのポイント

4、自信がなくて指導できない

スキルに自信がない上司は、部下に指導し辛いんです。

「いや、お前に言われたくないし」と、部下に思われるのを恐れて、間違いを見て見ぬ振りしてしまうんです。

「スキルがなくたっていいじゃないか!できるか、できないかではない!やろうとしているか、していないかが重要だ!!」by私

逆に、スキルに自信がないことを悟られないようにするために強がったり、ミスを認めなかったり、威圧的な態度で部下を制圧する上司もいます。いわゆる「カリスマ 風リーダー」です。

スキルはある方がいいですけど、部下は上司のスキルだけを見てるわけじゃないんです。素直に認めて、助けてもらいながら一緒に成長するスタンスもいいかもしれませんね。

こちらをご覧ください↓↓
【悲報】カリスマ風リーダーがいる組織は誰も幸せになれない

5、部下と知識レベルが一緒

きました。これが部下の成長が止まってしまう一番の原因だと私は考えています。

まず大前提として、入社してから数年は「覚えなければいけないこと」が山のようにあるので、成長が止まることは中々ないと思います。

したがって、成長が止まってしまう部下は、「その部署、役職でやるべきことは、ある程度できるようになったけど、次の役職に上がれるほどでもない。」という人が多いのではないでしょうか。

こういった部下が、役職もお給料も上がらず、何年も現状維持のままで、毎日の仕事がルーティンになり、やりがいを感じられなくなっていくのではないでしょうか。

どうなんでしょうか!←うるさいよ

その原因が、「上司と部下の知識レベルが同じ」と私は思っています。

例えば、中学生の学力しかもっていない先生から一生授業を習っていても、中学生の学力で成長が止まってしまうということです。

一生中学生の授業を受けていてもつまらないということです。

学力を上げたければ、高校生の学力を持った人に教わるか、自分で高校生の勉強を学ぶしかありません。

このように、上司のスキル、マインドが、そのまま部下のスキル、マインドになります。

つまり、「部下の成長が止まっている=上司の成長が止まっている」可能性が高いと私は考えます。

まとめ

社員の成長が止まるのは「上司の成長が止まっている」ことが原因です。

これは当たり前です。

スポーツの世界をみても一目瞭然です。

監督は結果が出なければすぐに解任されます。

小学校のサッカークラブ顧問が、日本代表の監督を努められないように、部下と同じ知識量しかない上司が、部下を成長させられるはずがありません。

上司は「自分の成長が、部下、会社の成長につながる」ことを念頭に置き、日々学ぶことを忘れてはいけません。

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てんちょー

てんちょー

1994年生まれ関西在住。好きなこと「新しいこと」悪く言えば飽き性。
苦手なことは「誰でもできる作業のルーティン」つまり飽き性。高校卒業後PISOLA(イタリアンレストラン)に就職し2年後には店長に。
3年間店長を務める傍ら、副業で個人ブログを開設。そのスキルを活かし現在はWeb社内報“PISOLAパートナーサイトと当サイト”TENJOY”を立ち上げ編集長を勤める。
@tenchoglam