2019年10月21日
言うこと聞かない子供に「鬼がくるぞ」と脅す私は教育者として失格かも
こんにちわ。編集長の”てんちょー”です。
今日はタイトルの、”言うこと聞かない子供に「鬼がくるぞ」と脅す私は教育者として失格かも”というテーマについてお話ししていきます。
主に、「悪い子育て」と「悪い部下育成」は同じなんだなぁ。という内容です。
逆に「良い子育て」と「良い部下育成」も同じなんだなぁ。という内容です。
部下を持つ上司の方向けの記事となります。
3歳の娘はマジで暴君
私には、3歳の娘と生まれたての息子がいます。
3歳の娘は、2歳半を過ぎたあたりから暴君になりました。
暴君とは
1、非常に乱暴で人民を苦しめる君主
2、自分勝手で横暴な人
という意味があります。
本当に暴君という言葉がぴったり似合うので笑っちまいます。
将来は格闘家にすると決めた
3歳の娘は、息を吸うようにアンパンチしてきます。(これが結構痛い)
次にキック。
さらには突進&頭突きで、私や嫁の鼻や眼窩をへし折ろうとしています。
寝っ転がっていればマウントを取られKO寸前です。
生まれたばかりの弟にも、何の前触れもなく、みぞおち付近を平手打ちしたり、頭蓋骨を叩き割るつもりか!と、言わんばかりのチョップを食らわせます。
本人に悪気はなく、「遊んでいるつもり」なので笑っています。
恐ろしいです。
街を破壊する怪獣そのもの
攻撃をする対象は、人だけではありません。
リビングを街と見立てて、荒らし、破壊し、高笑いします。
ソファーの上から飛び降りおもちゃを踏んづけ、荒れ狂ったようにおもちゃを放り投げ、硬い材質のおもちゃを握りしめテレビの画面をガンガンと叩き続けます。
お前は王様か
王様か。とツッコミたくなるほどワガママです。
全てが自分の思い通りにいくと思っています。
故に思い通りにならなければ、泣き、叫び、暴れ、拗ねます。
王様かて。
基本的に願いの逆を行く
びっくりするくらいに、親が願う真逆のことを実行してきます。
おむつ変えようか→いや
服着替えるよ→いや
靴下履いてね→いや
これはいわゆるイヤイヤ期というやつです。でもそんな甘っちょろいものじゃないんです。基本的に願いの逆を行くんです。
泣かないで→泣く
転ばないで→転ぶ
こぼさないで→こぼす
触らないで→触る
そっち行かないで→行く
遊ばないで→遊ぶ
寝て→寝ない
寝ないで→寝る
そりゃ世の中の奥様は旦那にあたりますわ。
ダメな子育てと部下育成は同じ
こんな暴君の娘を持つ父親の私は、当サイトTENJOYとウェブ社内報の編集長をしています。数ヶ月前までは、イタリアンレストランチェーンで店長をしていました。
社員3人、アルバイトスタッフ約50人を抱える店舗の長です。何を言いたいかと言うと「部下を育成する経験や知識は持ってるぜ」ということです。できるかできないかは別として「持ってるぜ」ということです。
社会人経験のない高校生や、規則やルールを守らないイキる奴、感情表現が苦手な人、怒りっぽい人、愚痴っぽい人。
いろいろな部下や上司と関わってきましたから、自分のなかで「こうすればああなるな」というイメージは持っているつもりでした。
しかーし。
私が3歳の暴君娘に対して行った教育は、店長時代の経験を活かせていない最悪な教育でした。
伝えることが目的になっている
私はよく部下に「伝えることが目的じゃない。相手に伝わって行動が変革して初めてゴールだ」と言っています。
私自身も上司にそのように教育を受けていました。
なので会社では意識して、伝わる話し方を心がけていました。
たとえば料理の盛り付けが汚いスタッフに対して
「それじゃアカンやろ。ちゃんとやって」では、伝わりません。
「ここは扇型をイメージして盛り付けて、この部分は山なりに盛り付けると綺麗に見えるよ」と、伝えていました。
「伝える」ではなく「伝わる」です。
詳しくはこちら↓↓
店長が絶対に見るべきコミュニケーション能力の神髄【完全版】
しかし、ある日の日曜。
家族で買い物に出掛けたときの出来事です。
助手席に3歳の娘が座っています。
娘はいつも足をブラブラさせ、助手席前にあるクローブボックスをバンバン蹴ったり、ダッシュボードの上に靴のまま乗ったりと大暴れです。
結果私の車は、娘が乗ったあとは大概泥だらけに汚れます。
私は「足バンバンしたら車汚れるやろ!やめろ!」と叱りました。
しかし、娘は一向に辞める気配がありません。
すると嫁がこう言います。
「足でバンバンしたら車さんが痛い痛いって泣いちゃうよ?」
それを聞いた娘は「わかったー」と大人しく座るようになりました。
・相手に伝わるように伝える。
・相手によって伝え方を工夫する。
・否定や命令をして敵対心を生まない
全て頭では分かっていても、プライベートで「気が抜けた状態」の私は何一つ実践することができませんでした。
恐怖心で支配する
私は店長になりたての頃、部下の育成方法で大きな失敗をしました。
それは恐怖心で相手をコントロールする手法です。
当時の私は、上司として自分に自信がなく、相手に伝える力もなかったので、威圧的な言動で、恐怖心を支配していたのかもしれません。
しかし、部下から退職の相談を受け「このままではダメだ」と心を改めたのですが・・・。
気づけば、事あるごとに娘を恐怖心で支配しようとしていました。
基本的な流れは下記の通りです。
①おもちゃ片付けよっか^^(優しく)
②おもちゃ片付けて(少し威圧的に)
③おもちゃ片付けなさい(命令)
④おもちゃ片付けろ(威圧的に命令)
⑤片付けへんかったらおやつ無しやで(恐怖心で支配)
⑥片付けへんかったら鬼さんくるで(恐怖心で支配)
言っても言うことを聞かないから、最終的に「鬼さんくるで」って言ってしまいます。娘は泣きそうになりながら、「ごめんなさい」って言って片付けるんですけど、教育者として失格ですよね・・・。
しつけと脅しは違います。
反省ですね。
嘘をつく
これは完全に相手が子供だからといって、都合の良い嘘をついてしまってます。
大人の世界で言うと詐欺です。
子供がご飯を食べようとしないから、「食べたらアンパンマン見せてあげるから頑張って食べて」と言うが、ご飯を食べ終わった娘に「アンパンマン見せて」と言われても知らんぷりして誤魔化したり・・・。
相手が子供だからと、日常的にこういう嘘をついてはいけないと、最近反省しています。
良い子育てと部下育成も同じ
3歳の娘から、「悪い子育てと、悪い部下育成はまったく同じだなぁ」と学びました。
となると?
その理論でいくと?
「良い子育てと、良い部下育成は同じ」という結果になるんじゃね?
と言うことで検証↓↓
誰よりも成長を願う
親であれば、我が子が元気にすくすくと育っているだけで幸せなんです。
こんな気持ちを、上司が部下に持てたらどうでしょうか。
・元気に出社してくる部下を見るだけで幸せな気持ちになる。
・いつもより元気がなさそうであれば、心配になる。
ん〜。素敵な上司です。
諦めずに最後まで守り抜く
親にとって子供は何歳になっても子供なんですよね。
我が子が人よりも不器用だろうが、道を踏み外そうが、いつまでも可愛い子供なんです。
学生から社会人になり、自立してもずっとサポートしてくれます。何かあれば助けてくれます。
こんな気持ちを上司が部下に持てたら素敵ですね。
放置ではなく、「見守る」ことが大切なんです。
やりたいようにやらせる。道を踏み外しそうなときは正しい道を示す。道を踏み外しても責任をとる。何があっても最後まで守り抜く。
こんな上司は素敵ですね。
詳しくは下記記事をご覧ください。
【店長必見】主体的な人材を育てる為に、部下を放置するのは大きな間違いだった??
無償の愛
無償とは、「対価を支払わない」「無料」という意味です。
つまり、無償の愛とは見返りや対価を期待せず、ただ相手を愛することです。
親が子に注ぐ無償の愛は、どんな困難な状況に陥っても失われることがありません。損得で人を愛していないからです。
・仕事が遅いから見切る
・不器用だから仕事はまかせない
・理解力がないから教えるのが面倒だ
・指摘したら嫌な顔するし言いにくいな
・嫌われたら嫌だし褒めとけばいいか
・上司に言われたから教える
・こいつがミスしたせいで俺が叱られる
上記は全て自分の損得で部下との関係を築いています。
もちろん、本当に我が子のように接することは難しいとは思いますが、それが最大級の愛だと言うことを念頭に置いておくだけで、損得で動く自分を律することができることがあるかもしれません。
本当に母の愛は偉大です。
おわりに
「子育て」と「部下育成」は共通する部分が多く、子育てから学べることがたくさんあります。
私が実際に学んだ教訓として、
子供に対しては、「子供=弱者という見方で支配するような教育をしてはいけない」ということです。長い目で見た時に、子供の主体性を奪ってしまう危険な教育手段だと感じます。
部下に対しては、「子に注ぐような無償の愛(損得を考えない)を少しでも持つだけで、部下の成長を心から願うことができる」ということです。遠回りしたり、苦しむ時もあるかもしれませんが、自分の損得ではなく心から相手に対する思いが部下を大きく成長させるのだと感じます。
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てんちょー
1994年生まれ関西在住。好きなこと「新しいこと」悪く言えば飽き性。
苦手なことは「誰でもできる作業のルーティン」つまり飽き性。高校卒業後PISOLA(イタリアンレストラン)に就職し2年後には店長に。
3年間店長を務める傍ら、副業で個人ブログを開設。そのスキルを活かし現在はWeb社内報“PISOLAパートナーサイトと当サイト”TENJOY”を立ち上げ編集長を勤める。
@tenchoglam
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