2019年11月15日

【元店長が語る】飲食店店長のやりがいとは?悩みや不満も忖度無し!

こんにちわ。編集長の”てんちょー”です。

何かとマイナスなイメージを持たれやすい「飲食店店長」という職業。今、店長を目指される方は、不安な気持ちもあるのではないでしょうか・・・。

今回は「元イタリアンレストランチェーン店長」を務めていた私の体験談をもとに、リアルな飲食店店長談を書き綴りたいと思います。

少しでも、不安を取り除くことができれば幸いですが、忖度なしで私が感じたありのままを記載していきます。

店長を目指す人が抱える不安

「飲食店店長」と、聞いただけでマイナスなイメージを持たれる方も多いと思います。

・しんどそう
・ブラック
・残業多そう
・休み少なそう

「某居酒屋チェーン店長の過労死」などテレビやネットでも、大きく取り上げられ世間的イメージは「飲食=ブラック」となってしまっているのが現状です。

おそらく店長を目指される方が今抱えている不安も同じようなものだと思いますが、結論から言うと「会社によります」です。

「飲食業界=ブラック」ではなく、「ブラック企業=ブラック企業」なのです。

はたまた世間の方々が何をもって「ブラック企業」と定義づけされているかにもよりますが、「勤務時間が長い」「残業が多い」「休みが少ない」という企業は飲食店に関わらず、様々な業種でも起こっている問題です。そして「大企業であるからそれらの問題は心配ない。」と言うこともないでしょう。

現実、飲食店を運営していると様々な業者様とやりとりを行いますが、世間的に有名な大企業さんでも、朝から夜遅くまで働かれている方も多くいらっしゃいます。(夜の12時前にメールが届いていたり・・・。)

大事なのは、世間的なイメージや、大多数の声に惑わされず「あなた自身の目で見て体感すること」です。

危ない企業はどこを見ればいい?

世間の声に惑わされず、自分自身で見極める必要がありますが、簡単に見極められるポイントは以下の通りです。

■残業代が支払われているか
実際の勤務時間が勝手に修正され、働いていないことになっている・・・。なんてことになっていれば問題です。

■上司の思いやりがあるか?
例えば、電話の冒頭で「今日休み?休みだったら休み明けでOKです!」などの言葉がある。無理難題な仕事量と期限を押し付けてこない。などなど・・・。

■求人をかけてくれる
中には、人手不足を訴えても求人をかけさせてもらえない会社もあるそう・・・。

■休日出勤、空残業が当たり前になっていないか?
本来であれば、休日出勤、空残業はあってはならないことですが、仮に起こっている場合の周りの反応をみれば常習化しているかどうかわかるでしょう。

店長として実際に悩むポイント

店長の仕事は多岐にわたります。

実際に私が店長を経験したうえで「店長として悩むポイント」を記載しますので参考にしてください。

1、シフト制

1つ目はシフト制です。

シフト制なので、勤務時間や休日にバラつきはでます。特に飲食店の多くはたくさんのアルバイトスタッフさんに支えられ運営しておりますので、アルバイトスタッフさんのシフト提出状況によって左右されます。

・長期休暇は人手不足
・学生のテスト期間は人手不足
・夏休みは主婦さんが休む
などなど・・・。

従業員を社員だけで賄う業種を、少し羨ましく思ったりしていました(笑)

2、シフト変更の電話多すぎ

私が店長を務めていたお店はアルバイトスタッフさんが50名ほどで、1日あたり多くて12人のアルバイトスタッフさんと働きます。

しかし、作られたシフト通りに毎日を過ごすことはできないんです。

・体調悪いので休みたいです。
・子供が熱をだして・・・。
・骨折して2ヶ月入れないです。
・その日休みにしたと思ってたのに。
・おばあちゃん家にいくことになって・・・。
などなど。

理由は様々ですが、当日欠勤やシフトの修正依頼の連絡が結構きます。(店によると思いますが)

私自身、小さい子供がおり、融通を聞かせてもらうことが多かったので、シフトの変更や休まれることに関してはお互い様だと思っていました。

しかし、シフト変更の作業って結構大変なんですよ・・・。

お店のグループLINEで募る

基本返事こない

入れそうな人に個別連絡する

やり取りする

シフトを修正して反映させる

という流れを迅速に行わなければいけませんので・・・。

管理が苦手な店長は、「あとでやっとくよ」と言いながら忘れて、当日人員不足で大騒ぎ・・・。なんてこともよくある話です。

なんなら、シフト変更希望の連絡をもらっていたことを忘れていて本人に電話で「今日出勤なのになんで来てないの?!」と怒り出す人も・・・(笑)

と言う具合に、毎日たくさんのスタッフと連絡を取り合ってましたね。何度もお願いしていると「またシフトのお願いかよ」みたいな対応される時があるんですが「いや、おれ変わり探してるだけで、悪いのは休んでる張本人だしぃぃぃいい!!!」と思うこともありました。(笑)

3、人間関係

3つ目は人間関係です。

おそらくここが一番のポイントだと思います。たくさんのアルバイトスタッフを抱えていますから、色々な問題が起こるわけです。

・派閥ができてバチバチしてる
・社内恋愛でいざこざが起きてる
・社員に対しての不満
などなど・・・。

人間関係の問題は、生きていれば必ず起こりますが、飲食店店長の場合は社員人数に対して多くの学生アルバイトスタッフさん、主婦パートさんとの関係を築かないといけないので、管理しきれなくなることもしばしば・・・。

4、毎日なにかしら問題が起こる

4つ目は、「毎日なにかしら問題が起こる」です。

これは、びっくりしますよ。(笑)

店長になれば自分のお店の問題は自分で解決しなくてはいけません。場合によってはMGRや本部に依頼することもありますが、一旦全ての問題は、アルバイトスタッフから店長に報告があるので毎日なにかしら問題が起きます(笑)

・◯◯さんが来てない
・冷凍庫が動かない
・食材が届いてない
・換気扇が起動しない
・オーブンがエラーで動かない
・予約関係でクレームがありました
・ハサミが無い
・もう辞めたい
などなど・・・。

本当にお店で起こるすべてのことが報告されるので、慣れるまではびっくりした覚えがあります(笑)副店長から店長になった時に一番驚きましたね。

飲食店店長のやりがいは?

さて、先ほどから忖度なしの飲食店店長実体験談を記載しておりますが、ここからは「やりがい」について記載していきたいと思います。

世間的には「ブラック」「しんどい」というイメージが強い飲食店店長ですが、なんとも言えない喜びややりがいを感じる瞬間があるんですよ。

それを紹介していきましょう。

1、アルバイトスタッフの成長

1つ目は、アルバイトスタッフの成長です。

これは飲食店店長最大のやりがいだと思います。

飲食店では学生アルバイトスタッフを多く雇います。もちろん学生さんなので社会人経験が無い、もしくは浅い子たちばかりです。

・挨拶もロクにできない
・敬語も使えない
・バイトをただの金稼ぎだと思っている
・お客様のことをこれっぽっちも考えない
・自分、仲間と楽しめれば良いと思ってる
・「仲間なんていらない」という子もいる
・指摘されると不機嫌になる
・お店や上司の愚痴ばかり言う
・できるだけ楽しようとする

上記のようなアルバイトスタッフさんも多いです。要約すると「自分が楽しく、できるだけ楽して、稼げればいい」と自分本意な子が多いんです。

なので、「挨拶は全員に目を見てしようね」「何か教えてもらったらメモをとろうね」などなど超基本的なことからじっくり教えていくわけです・・・。

もちろん骨の折れる仕事ではありますが、これが1年、2年と月日を重ねるごとに凄まじく成長します。

1、「仕事を覚える楽しさ」
まず、何もできない状態から仕事ができるようになるにつれ、少しづつ仕事の楽しさを感じてくれるようになります。「もっとシフト入れてください!」と言ってきたり目に見えて心の変化も実感できる時期です。

2、「仲間と働く楽しさ」
仕事にもある程度慣れ、仲間との信頼関係も築けてきたあたりから「仲間と働く楽しさ」を実感することでしょう。この時期は一緒にシフトinしたり、勤務後や休憩中に話したりするのが楽しくなってくる時期です。今まで直帰していた子が仲間と楽しそうに話しているのをみると、なんとも言えない気持ちになりこっちまで嬉しくなりますよ。

3、「教える難しさとやりがい」
仕事にも慣れ、仲間とも信頼関係が気付けるようになったあたりから、新人の教育をまかされ始める頃です。その時に初めて「教える難しさ」「伝える難しさ」「先輩や上司の気持ち」に気付くことができます。そして見られている意識も芽生えここから格段に成長スピードがあがります。立場が変わることで人は大きく成長します。

4、「与える幸せ」
新人教育にも慣れてきた頃、自分が教えたスタッフができるようになっていく過程を見るうちに「与える幸せ」に気づき始めます。そこで「自分のため」だけでなく「仲間のため」に働くことにやりがいを感じるようになります。

5、「使命感」
お店の業務、新人教育なども行えるようになったあたりから、お店の時間帯責任者としてお店を管理したりクレーム対応したり、定期的にMTGを開いたりと活動の幅がアルバイトスタッフから社員寄りになってきます。すると「仲間」「お客様」「お店」のことを考え主体的に働いてくれるようになります。そしてそれらに対して自分なりの使命感をもってくれます。

上記のように、挨拶もロクにできなかったアルバイトスタッフが、お店のリーダーとして育っていく過程を見ていると本当に子育てをしている気持ちになります。なんとも言えない幸せです。これが飲食店店長最大のやりがいでしょう。まじで。

2、お店を求めて来店される

2つ目は、お店を求めてご来店されるということです。

これは、とあるセミナーで出会った「チンさん」という中国の方とお話をした時に気づけた幸せでした。

チンさんの嫁さんは、携帯ショップで働かれています。携帯ショップの接客は大変らしいです。基本的に「困っている人」が多いからだそうです。携帯の販売だけでなく様々な相談をしに来店されるそうです。なのでお客様には丁寧に説明しても「理解ができずにイライラ」、「時間がかかるのでイライラ」されるそう。それを嫁さんから聞いたチンさんは、飲食店はお店の料理を求めてお腹を空かせてお客様がご来店される。食べたらみんな幸せそうな顔をしてくれる。帰り際には「ありがとう。美味しかったよ」と感謝の気持ちを伝えていただける。誕生日や記念日に利用されることも多く、幸せな時間を共に過ごすことができる。だから幸せな仕事だなぁ。と話していました。

この話を聞いた時に、改めて「飲食店は幸せな仕事なんだ」と再確認することができました。そして、お店の長としてお店を管理したりアルバイトスタッフを教育したりするわけなので、お店の評価が自分の評価にも直結します。お客さまに「このお店良いお店だね。」「雰囲気いいね。」「おいしいね」と、言っていただけるとすべての苦労も報われる気がします。

おわりに

飲食店店長のやりがいは大きく2つです。

1、アルバイトスタッフの成長
2、お客様の存在

世間的なイメージがまだまだ拭い切れていないですが、飲食店の悪口を言っている人も飲食店を利用して幸せを感じてる一人なのです。(笑)

そう思うと、お店で不備を出さない限りすべての人を幸せにしてしまう職業だと思いませんか??

これが飲食店店長のやりがいでしょう。店長にならないと感じれない喜びはたくさんあります。

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てんちょー

てんちょー

1994年生まれ関西在住。好きなこと「新しいこと」悪く言えば飽き性。
苦手なことは「誰でもできる作業のルーティン」つまり飽き性。高校卒業後PISOLA(イタリアンレストラン)に就職し2年後には店長に。
3年間店長を務める傍ら、副業で個人ブログを開設。そのスキルを活かし現在はWeb社内報“PISOLAパートナーサイトと当サイト”TENJOY”を立ち上げ編集長を勤める。
@tenchoglam