2019年10月27日

【店長必見】バイトに嫌われないシフト表の作成ポイントは3つだけ

こんにちわ。編集長の”てんちょー”です。

前回【元店長が解説】飲食店店長の仕事内容をわかりやすく紹介します!について、大まかに紹介させていただきました。

今回は、その中で記載していた「シフト作成」について深掘っていきたいと思います。

主に、以下の人向けの記事となります。
・シフト作成が苦手な人
・シフトのことで従業員と揉めることが多い
・飲食店で店長を目指している人
・店長になったばかりの人
・もっと店長としての実力を向上させたい人

ちなみに今回の内容は、私が店長時代に実際に行っていたシフト作成の方法をご紹介しますので、リアルに役立つ内容になっていると思います。

よくあるシフトへの不満一覧

「店長、朝の仕込みが新人スタッフばかりで、きついんですけど」

「ロングばっかりでしんどいですわ」

「もう5連勤ですよ。しかもずっとロング。辞めたい」

「休憩2時間もいらないし、その分早くあがりたい」

「昨日のピークタイム1人少なくて、お店崩壊してましたよ」

「Aさん嫌いやし一緒に入りたくない」

「人数少なすぎて、しんどいわ。給料に見合ってない」

「もっと入りたいのに、めっちゃ削られるわ」

「入ったばかりで仕事ができないのに、教えてくれる人がいない・・・」

などなど・・・。

店長にとって耳が痛くなりますね(笑)
このような不満が多いときは、3つのポイントを抑えれば問題解決です。

シフト表作成の3つのポイント

シフト表をただの勤務スケジュール表だと思って入れば非常にもったいないです。

私は、シフト表には下記3つの意味を込めて欲しいと思います。
1、顧客満足度と従業員満足度のバランス
2、育成計画表
3、従業員への愛

1、顧客満足度と従業員満足度のバランス

シフト作成をする際に一番やってはいけないことが「人数合わせの作業」です。シフト作成がただの「人数合わせ作業」になってしまえば、様々なところで歪みが生じるでしょう。

当日の勤務をイメージし、顧客満足度と従業員満足度のバランスを取ることを忘れずに作成を行います。

主に気にするのは以下の3つの項目です。
・投入人員数
・従業員の力量
・従業員の関係性

上記の3つのバランスが取れて初めて当日は良い営業を行う準備が整っていると言えます。

[悪い例:A 店]投入人員編
顧客満足度を高めたいし、従業員にもしんどい思いをさせたくないから予算より多めに人員を投入しよう。

[A店の解説]
投入人員は増やせば増やすほど、顧客満足度も、従業員満足度も上げることができます。しかし、飲食店において人件費は売り上げの3割を占める大きなコストです。よって、顧客満足度と従業員満足度に大きな不備を与えないギリギリのラインで投入人員を決定するべきです。

[悪い例:B店]従業員の力量編
来週の土曜日がどうしても人が足りないから、新人スタッフが多いけど仕方ないか・・・。なんとかしよう。

[B店の解説]
人数合わせをすることが目的になっています。新人スタッフと、ベテランスタッフのバランスを考えなければ、当日の営業に確実に不備が出ます。新人スタッフを指導する余裕がなければ退職につながるケースも考えられます。また、授業員からのシフト作成への一番の不満がこのケースです。「仕込みできる人がいなくてヤバイんですけど」「デザート作れる人も、予約の電話を取れる人もいないからお店がぐちゃぐちゃでした」という具合です。人数合わせを目的とせず、当日の営業イメージをもってシフト作成を行いましょう。

[悪い例:C店]従業員の関係性
よし。人数も問題ないし、授業員の力量もバランスがいいし問題ないか。

[C店の解説]
一般的には、投入人員の確保と授業員の力量のバランスが取れていれば問題ないかもしれませんが私はさらに「従業員の関係性」も加味してシフトを作成していました。

「A君とB君は喋りすぎるからC君が孤立してしまうな・・・。」

「今はD君に主体的にお店をまとめて欲しいけど、先輩のE君がいたらすこしやりづらいかな・・・。」

「Fちゃんはこないだ、G社員の不満を言っていたからこの時間二人きりになると気まずいかな・・・。」

という具合です。

シフト作成は、ただの人数合わせのスケジュール表ではなく、以下3つの意味を込めて、顧客満足、従業員満足のバランスをとれるように作成しましょう。
・投入人員数
・従業員の力量
・従業員の関係性

2、育成計画表

私はシフト表を育成計画表だとも思っています。

大まかな育成計画があったとすればシフト表では、より細かく計画を練っていきます。

まず以下の2点を把握します。(トレーニーとは、トレーニングをうける立場の人です)
・トレーニングの進捗状態
・トレーニーの心の状態

実際にトレーニーと話をして、トレーニングのスピードや習得具合など、不安な点をヒアリングし、トレーニーに合わせたスピードで研修を入れ込みます。「覚えることがおおくていっぱいいっぱいなのに詰め込まれる。」「もっとたくさん覚えたいのに、全然教えてもらえない」等のミスマッチを防ぐ為です。

次に、以下の点に注意してシフト表を作成します。
・研修を行う時間帯
・トレーナーの力量

トレーニーの状態に合わせて、繁忙時間に行うべきなのか、閑散時間に行うべきなのかを判断し、さらにトレーニーの状態をみてトレーナーを選定します。

こういった、細い育成計画を具現化するものがシフト表です。

下記により詳しく採用、育成計画について記載しております↓↓
【飲食店】人手不足で悩む企業は知らないとヤバい「5つの原因と対策」

3、従業員への愛

最後は従業員への愛です。

「なにそれ?」と、思う方もいらっしゃると思いますがこれはめちゃめちゃ重要です。

私が実際に店長の頃に行っていたのは下記の通りです。
・遅番の次の日は早番にしない
・ロングの連勤が続いていれば休みか、遅番の短縮勤務に調整する
・「できれば休みたいけど、人がいなければ出勤できます」という従業員の休みたい理由を把握し、出来る限り休ませてあげる。(久しぶりに地元の友達が来るから出かけるんです!)などなど。
・ロング勤務になる際は問題ないか確認の連絡を入れる
・ロング勤務の際、休憩時間は1時間か2時間かどちらがいいか決めてもらう。
などなど・・・。

授業員さんは、シフト表の空きを埋めるコマではなく大切な仲間です。勤務していただいている感謝の気持ちを忘れず、愛あるシフト表を作成しましょう。

おわりに

シフト作成は、店長のお客様や従業員に対する姿勢がそのまま現れます。

・確実にお店が回らない人員数。
・確実にお客様に不備を与えるメンバーの力量
などなど。

ただの人数合わせのために行うのではなく以下の3つのポイントを意識して作成してみてください!良いシフト作成=良い営業、環境に繋がります。
1、顧客満足度と従業員満足度のバランス
2、育成計画表
3、従業員への愛

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てんちょー

てんちょー

1994年生まれ関西在住。好きなこと「新しいこと」悪く言えば飽き性。
苦手なことは「誰でもできる作業のルーティン」つまり飽き性。高校卒業後PISOLA(イタリアンレストラン)に就職し2年後には店長に。
3年間店長を務める傍ら、副業で個人ブログを開設。そのスキルを活かし現在はWeb社内報“PISOLAパートナーサイトと当サイト”TENJOY”を立ち上げ編集長を勤める。
@tenchoglam