2019年10月7日

人員不足の日に出勤してくれたスタッフを「しんどいなら帰って」と一喝した店長の本音

こんにちわ。編集長の”てんちょー”です。

先日弊社のアルバイトスタッフから自店舗の店長について興味深いお話を聞きました。

タイトル通り、人員不足の日に急遽出勤してくれたスタッフに対して「しんどいなら帰って」と一喝したそうです・・・。

普通なら「出勤してくれてありがとう」ってなるはずなのに・・・?

何があったのか詳しくご紹介します。

人手が足りない日

ある日、人手が足りない日がありました。

緊急で出勤してくれるスタッフを募ろうと全アルバイトスタッフが入ってるグループLINEで声をかけます。

すると、1人の大学生の女の子が「部活の試合が終わってからなら入れます!」と連絡をくれました。

店長にとって、このようなスタッフには頭があがらないですよね・・・。本当に感謝ですね。

部活の試合終わりの出勤

大学生のスタッフはホールスタッフです。

部活の試合が終わってすぐ、お店のために駆けつけてくれました。

みんなが「助かったよ〜。ありがとう!」と彼女に伝えました。

しかし、彼女は部活の疲れから、表情が暗く真顔で接客をしていました。

「試合で疲れてる中、緊急で入ってくれたし誰だってしんどい時はあるから仕方ないな」と、普通なら考えると思います。

が、

その店長は違いました。

「しんどいなら帰っていいよ。そんな顔で働いたらあかん」と一喝しました。

もちろん彼女はひどくショックを受け、落ち込んだそうです。

そりゃそうです。

部活の試合を終えて、疲れているのにもかかわらず、人手不足を補うために急遽勤務してくれたわけですから・・・。

「疲れてるし仕方ないじゃん」って思うはずです。

「せっかく入ったのに、なんでこんなに怒られるんだよ」と、なるはずです。

そしてその日は、ひどく落ち込んだまま帰ったそうです。

なんで店長は、そんなことを言ったの?

この話をしてくれたアルバイトスタッフの男の子は疑問に思い店長に聞いたそうです。

「なんであんなことを言ったんですか?」

そりゃそうです。

本来なら「疲れてる中、ごめんね。ありがとう。」と伝えたいところです。

私も疑問に思いました。

店長は本音を語ってくれたそうです。

どんな状況であろうとホールに立つなら笑顔でお客様と接しないといけない。お客様にとって、スタッフの状況は関係ない。どんな理由があろうと、そこを許して妥協してしまったら今後も許し続けないといけなくなる。厳しいことを言うとスタッフが傷つくから言わないっていうのは嘘。自分が嫌われるのが嫌だから言わないだけ。それはスタッフにとって誠実じゃない。本当にスタッフの今後と、お客様に誠実に向き合うなら妥協してはいけない。自分が嫌われてもいいからと思って伝えた。

上記の内容・・・。すごくないですか?(笑)

これが本物の愛だと感じました。

実際に、一喝されたアルバイトスタッフの女の子はその日以降、笑顔で働いているそうです。

長期的な目線

「いやいやスタッフのことを思うなら、気を使ってあげることも必要だよ」って言う方もいるかもしれません。

どちらかというと私もそっち派です。

しかし、それはあくまでも短期的で、その一瞬の感情を守っているだけ。

その一瞬のスタッフの顔色が曇らないようにするために気を使っているだけ・・・。

長期的にみた時に、そのスタッフへの気遣いは何の意味も持ちませんし、スタッフの心にも残りません。

ですが、今、煙たがられようと本気でスタッフのことを思い、伝えたことは絶対にどこかで活きますし、心に残ります。

「あぁ〜。あの頃に・・・」って思い出せるはずです。

私自身も過去を振り返ったとき、頭に浮かぶのは厳しく接してくれた上司の方です。

まとめ

今より未来のために。

自分よりも相手のために。

理想のリーダーと、母の愛は似ていると感じます。

その時はうざくても、いずれその愛に気づいて感謝したくなる時が来るんです。

そんなことを、店長さんから学びました。

てんちょー

てんちょー

1994年生まれ関西在住。好きなこと「新しいこと」悪く言えば飽き性。
苦手なことは「誰でもできる作業のルーティン」つまり飽き性。高校卒業後PISOLA(イタリアンレストラン)に就職し2年後には店長に。
3年間店長を務める傍ら、副業で個人ブログを開設。そのスキルを活かし現在はWeb社内報“PISOLAパートナーサイトと当サイト”TENJOY”を立ち上げ編集長を勤める。
@tenchoglam