2020年3月23日

新人アルバイトスタッフの早期離職を防ぐ為に店長がすべき7つの事

店長をしていると、この言葉が怖くなりませんか?

店長、少しお時間よろしいですか。

そうです。

離職の相談です。

店長、少しお時間よろしいですか?」と言われた瞬間、体中がソワソワします。現代ではLINEで言われることも多くなっているので、休みの日にそのLINEが来たら1日中ブルーな気持ちですよね。

何回経験しても、店舗のスタッフが辞めていくのは心が痛みます。

かといって新人アルバイトスタッフの早期離職を防ぐ為の努力を怠っている店長さんが多いのも現実。

そこで今回は、新人アルバイトスタッフの早期離職を防ぐ為に店長がすべきポイントを具体的にご紹介していきたいと思います。

登場人物

元飲食店店長のてんちょー
新米店長の意思ヨワシくん

大前提として、なぜ離職を防がないといけないのか。

ヨワシ店長。

なぜ離職を防がないといけないかわかりますか?

シフトが組めなくなるからですか?

正解です!

他には?

他に?

なんだろう。研修が無駄になってしまうとか。

それも正解です!

他には?

他?

ん〜。もうあんまり思いつかないです。

では答えを申し上げますと、無駄なコストをなくす為です。

あ、そっか!

早期離職=お金を捨てているようなものです。

店長にはその感覚を持ってもらう為に、下記の情報は把握しておいてください。

  • 採用人数
  • 離職人数
  • 採用単価
  • 初期研修にかかるコスト

なぜですか?

どれだけ無駄なコストがかかっているか把握する為です。

例えば、下記の情報があれば、離職率と戦力化単価がわかるのでどれだけ無駄なコストがかかっているか計算できます。

今年度採用人数30人
今年度離職人数15人
今年度離職率50%
採用単価(1人あたり)¥20000
初期研修コスト(1人あたり)¥30000
戦力化単価(1人あたり)¥50000
離職による無駄なコスト
30(採用人数)×50000(戦力化単価)×0.5(離職率)=75万円

うわ。すごい金額だ。

あくまでも仮の数字ですが、自店舗の数字と照らし合わせてみてください!

わかりました!

では、大前提である「なぜ離職を防がないといけないのか?」については理解していただけたと思いますので、実践的なポイントの紹介に移りましょう!

お願いします!

①面接で理想と現実のギャップを埋める

早期離職の原因の1つとして……

思ってた職場じゃなかった〜。

というギャップ離職があります。

  • 思ってたより覚えること多い
  • 思ってたよりシフト入れない
  • 思ってたより厳しい
  • ホールが良かったのにキッチンになった

などなど。

これらを防ぐ為にも、面接の段階で応募者が求めている理想と、自店舗の現実とのギャップをなるべく無くしましょう。

②他己紹介

2つ目のポイントは他己紹介です。

下記のイラストの通り、先輩が新人パートナーの情報(魅力)を聞き出し、既存パートナーに紹介することです。

新人パートナーさんと既存パートナーさんの共通点を見つけ、コミュニケーションのキッカケを作ってあげるといいですね。

③トレーナーと事前打ち合わせ

新人さんの情報は、トレーナーや既存スタッフに事前に伝えておきます。

特に「どのように接して欲しいか」をあらかじめ伝えておく事で、新人さんにキツい言い方をしたり、放置されたりすることを防ぎます。

店長とコミュニケーションをとることも大切ですが、横のつながりが何よりも大切です。

④同期入社のスタッフは合わせて研修を行う

大量採用する時期はとくに、初回の説明会や、初期研修を同期複数人で行うことをオススメします。

新人さんは、新しい環境に対して不安を抱えています。そんな気持ちを理解しあえる同期の存在はとても大きいです。

⑤準備を抜けなく行う

新人さんの初出勤日。

マニュアルや制服、名札など渡すものが色々とあるかもしれませんが、それらが準備されていないと不信感にもつながります。

準備を抜けなく行なっていれば「あなたと働ける日を楽しみに待っていたよ!」という気持ちが伝わります。

⑥名前で呼ぶ

新人さんの初出勤日。

自己紹介や他己紹介をした後は、必ず名前で呼ぶようにします。これは既存スタッフにも徹底してもらうように伝えます。

可能であれば普段の呼ばれ名やあだ名を聞き、チームに浸透させるのもいいでしょう。初日からこの状態を作り上げることで新人スタッフの居場所ができます。

⑦「やめないでね」と素直な気持ちを伝える

意外かもしれませんが「やめないでね」と声をかけることはすごく効果的です。

あくまでも高圧的にいうわけではなく、「このお店にはあなたが必要だからやめないでね」という気持ちを伝えることです。

「しつこいな。ウゼーよ。」と思われることもあるかもしれませんが、「あなたの存在が必要だ。」と言われて嫌な気になる人はいません。

人は自分の存在価値を確かめたくなる生き物で、必要とされることに喜びを感じます。新人さんに対しても「あなたが必要だ」とストレートに伝えるのもいいかもしれません。

まとめ

7つのポイントを紹介しましたが、いかがでしたか?

明日から取り組めるものが多かったので早速実践したいですね!!

ありがとうございます。

新人さんが抱える不安は大きく分けると「スキル」と「人間関係」です。

スキルはどれだけ優秀でも、一人前になるまでに半月〜1ヶ月ほどはかかると思います。つまり最短でも半月から1ヶ月は不安を抱えっぱなしなんです。

確かに。

しかし人間関係は、初日で不安を取り除くことができます。

  • 優しそうな人ばかりだ
  • 話しかけてくれる
  • 名前を覚えてもらった
  • 丁寧に教えてもらえる
  • 飲み会に誘ってもらえた
  • ミスしても助けてくれる

初日で上記のように感じてもらえれば「働きやすい職場だ。長く続けられそう!」という印象を持ってもらえて大きな不安を取り除けます。

なるほどな〜。人間関係大事ですね。

つまり、新人さんの早期離職を防ぐ為に店長が行うべきことはズバリ、「人間関係の不安を取り除くこと!」です。

そして大事なのは勤務初日です。

忘れずにお願いしますね。

がんばろう。

てんちょー

てんちょー

1994年生まれ関西在住。好きなこと「新しいこと」悪く言えば飽き性。
苦手なことは「誰でもできる作業のルーティン」つまり飽き性。高校卒業後PISOLA(イタリアンレストラン)に就職し2年後には店長に。
3年間店長を務める傍ら、副業で個人ブログを開設。そのスキルを活かし現在はWeb社内報“PISOLAパートナーサイトと当サイト”TENJOY”を立ち上げ編集長を勤める。
@tenchoglam