2019年11月7日

【店長必見】働く目的と働き方は自由でいいの？「労働と仕事の違い」

こんにちわ。編集長の”てんちょー”です。

前回は【元店長が解説】飲食店店長の仕事内容をわかりやすく紹介します！について大まかに紹介させていただきました。

今回はその中から、「働く目的と働き方」について、掘り下げていきましょう。

主に以下の人向けの記事となります。
・従業員が一生懸命働いてくれなくて悩んでる
・飲食店で店長を目指している人
・店長になったばかりの人
・もっと店長として実力を向上させたい人

ちなみに今回の内容は、私が実際にイタリアンレストランチェーンで店長をしていた時の内容をもとに記載しています。

働く目的とは？

従業員の方達が働く目的は、会社から対価をもらうことにあり、対価や、目的は人それぞれ異なります。

• 生活に必要な賃金を稼ぐため
• 仲間と楽しい時間を過ごすため
• 就職に向けた社会勉強
• 将来自分の店を持つための修行
• やりがいを感じたいから

おそらくですが、多くの従業員の方達が「生活に必要な賃金を稼ぐため」に働かれていると思います。ただし、ここで重要なのは「働く目的」は本人の自由ですが、対価をもらう上での「働き方」は、自由ではなく決められた通りに正しく働かなくてはいけない。ということです。

つまり、正しく働くことで会社から対価がもらうことができ、正しく働くとは「労働ではなく仕事をする」ということです。

それでは「労働」と「仕事」の違いについて考えてみましょう。

労働と仕事の違いってなに？

「労働と仕事の違いって何？」と、改めて聞かれると答えられない方も多いかも知れません。下記に例文を含めて記載しております。

労働する：働く場所で行う行動そのもの。
例：「いらっしゃませ」と発生する。

仕事をする：定められた目的を達成するために行う行動
例：お客様に不快感を与えることなく、良い印象をもっていただけるよう心を込めて笑顔で「いらっしゃいませ」と伝える。

店長は従業員の方達に、労働ではなく仕事をしていただかなくてはいけません。そのためには必要な考え方は「目的と手段」です。

目的と手段ってなに？

「目的と手段」という考え方を身につければ、従業員に対して論理的に、労働ではなく仕事をすることの重要性をつたえることができます。

ダメな例：洗い場
目的：洗い物を減らす
手段：洗う

良い例：洗い場
目的：お客様のために備品を綺麗にする。
手段：洗う、洗い上がりをチェックする。

ダメな例：料理作成
目的：伝票を減らす
手段：料理を作る

良い例：料理作成
目的：正しい状態でお客様のもとに届ける
手段：正しく作り、スピーディーに提供する。

店長は、従業員が行っている作業に対して「それって何のためにやっているかわかる？」と質問し、目的と手段を説明してあげると、労働ではなく仕事をしてくれる従業員が育ちます。

働く目的がお金だけって勿体ない

店長をしていれば色々な従業員と共に働きますが、中にはこのような従業員もいます。

「金さえ稼げればいい」
「仲間とかどうでもいい」
「やりがいとかいらない」
「できるかぎり楽して稼ぎたい」

などなど・・・。

店長としては、このような考え方の従業員のマインドをどうチェンジできるか？が腕の見せ所になってきますね。

ただただ、働く目的がお金だけの人は、勿体ないと感じます。

自分自身の成長を実感できたとき。
仲間と協力する大切さを実感できたとき。
与える幸せに気づけたとき。
自分が教えた後輩の成長を実感できたとき。

仕事は、お金をもらう以外にも、たくさんの大切なものが得られます。これらに気付けるかどうかは、自分自身の問題でもありますが、やはり上司や職場環境によっても大きく左右されてしまいます。

とくに飲食店の従業員は学生アルバイトスタッフさんが多いです。彼らの貴重な時間を「ただの金稼ぎの時間」にするか「かけがえのない時間」にするかは、店長次第です。

おわりに

今回は、「働く目的と働き方」についてご紹介させていただきました。

現状の従業員の働き方があまり好ましく無いのであれば、行う作業全てに対して「何のためにやっているのか？」を意識させること。

そして、お金以外の得られるものを与える努力を怠らないことを意識して店舗運営に励みましょう。